スマホで撮影、即注文 写真プリント、アプリ使い手軽に
スマートフォン（高機能携帯電話＝スマホ）で撮影した画像を、その場で写真プリント注文する人が増えている。アプリの普及により店頭に出向かずに気軽に注文できるようになり、価格も店頭に比べ割安なケースが多いことが利用者の裾野を広げている。専門サービスを手掛ける各社の受注枚数は今年に入り昨年の４～７倍のペースで伸びている。
スマホでプリント注文するには、まず専用のアプリをダウンロード。そのうえで紙焼きする写真を選んで受取場所を指定する。自宅に宅配便で送ることもできる。
ＤＰＥ（写真の現像・焼き付け・引き伸ばし）最大手のキタムラは昨年夏に始めたアプリ「プリント直行便」が好調だ。「20～30代の女性が子供の写真を祖父母やママ仲間にプレゼントする例が多い」という。料金は一般的なＬサイズで１枚30円と店頭注文に比べ２割安い。８月の注文は前年の４倍弱に増えた。
「パレットプラザ」のプラザクリエイトでも４～７月のアプリ経由のプリント注文数は前年の７倍。「スマホで画像を加工してからプリントに出す人が増えている」。スマホならではの楽しみ方も利用者を増やしている理由のようだ。
ネット専業ＤＰＥのしまうまプリントシステム（鹿児島県日置市）は８月、ＫＤＤＩ（ａｕ）のスマホ向けに同様のサービスを始めた。宅配便で送り、プリント代はＬサイズ１枚５円から。今後、価格競争が激しくなる可能性もありそうだ。
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